新元号は「令和」と決定しました。

広く報道されているとおり、出典は「万葉集」、新元号の由来となった引用文「初春令月、気淑風和」は8世紀太宰府に任官していた大伴旅人の邸宅で催された梅花の宴にまつわるもので、太宰府がゆかりの地とされます。

私の母校福島県立福島高等学校の徽章は「梅花」を採って、校歌の一節に「徽章は薫りのいみじき梅花」とあります。

また、福島高校同窓会と太宰府天満宮との梅の交流は「平成の飛び梅」とも称され、太宰府天満宮より震災後逆境にあった福島高校に心を寄せていただき、平成26年2月五本の梅の若木を恵与賜りました。以来、心温まる交流が続いて来ましたが、五本の梅は五年の歳月を経て福島高校の庭にしっかりと根付いています。

 新たなる 御代を先駆け 梅ひらく

これは、平成31年3月1日福島高校の第71回卒業式に、私が同窓会長祝辞の冒頭卒業生の皆さんのはなむけに贈った句です。

昨日、新元号「令和」の典拠を知らされると、作句の時点では想定していませんでしたが、新たなる御代、新元号「令和」、太宰府、福島高校の梅が見事に繋がって、「梅ひらく」の句の趣きが一層深まったように思われ、ひそかに感激しています。