福島市名誉市民第1号古関裕而さんと古関金子さんをモデルにしたNHK朝ドラ『エール』の2020年春からの放送が決定しました。古関裕而さんは、1964年東京オリンピックのオリンピックマーチの作曲者であり、東京オリンピック、パラリンピックの年にふさわしいすばらしい企画だと思います。

思い起こせば、私が代表を務めている木曜会という異業種交流団体では、11年前の2008年に、木曜会創立30周年にあたり古関裕而さんの業績を称える記念事業を執り行いました。

福島市名誉市民第1号の古関裕而さん(1909年~1989年)の気品のある格式高い音楽と幅広い業績を広く福島市民に知ってもらいたいとの趣旨で、記念講演会「古関裕而物語」(講師 齋藤秀隆先生)を開催、福島古関裕而音楽賞基金への寄付をしたものです。

古関裕而さんは、福島市出身、1929年、チェスター楽譜出版社募集の作曲コンクールに入選、日本人として初めて国際的コンクールの入賞履歴を得た作曲家。それを機会に、山田耕作の推挙で東京の楽壇に進出。クラシック畑からポピュラー畑に転身し、多数の軍歌、歌謡曲、早稲田大学第一応援歌「紺碧の空」、慶應義塾大学応援歌「我ぞ覇者」、全国高等学校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」、大阪(阪神)タイガーズの歌(「六甲おろし」)、読売ジャイアンツの応援歌「巨人軍の歌(闘魂をこめて)」、東京オリンピックマーチなどの多くの応援歌、行進曲の作曲を手がけ和製スーザ―と呼ばれています。

また、本年2019年は、古関裕而さんの生誕110周年にあたります。

福島の夏まつり、わらじ祭りのテーマソング「わらじ音頭」も古関裕而さんの作曲ですが、音楽家大友良英さん(福島高等学校30回卒)の監修を得てリニューアルが進められているとのことです。

この機会に、多くの方々に福島市名誉市民古関裕而さんの業績が再認識されることを願っています。